長城プログラム:ユネスコを通じた中国政府奨学金のルート

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長城プログラム(Great Wall Program)は、中国と国際機関との協力協定に基づいて設けられる指定奨学金プログラムの一つであり、中国政府奨学金の区分に含まれる。定義の根拠は、国家留学基金管理委員会(CSC)が発行した「中国政府奨学金出願ガイド」(Application Guide for Chinese Government Scholarship)である。個別の応募条件と手続きは、ユネスコ(UNESCO)が公開しているページ「UNESCO/中華人民共和国 長城共同奨学金プログラム 2026-2027年度」(UNESCO/The People's Republic of China - The Great Wall Co-Sponsored Fellowships Programme 2026-2027)に記されている。

本項目の日本語は、公式文書の内容を本サイトが訳したものであり、公式の翻訳ではない。

本サイトの奨学金も参照。

定義

「中国政府奨学金出願ガイド」は、指定奨学金プログラム(Designated Scholarship Programs)について、中国と国際機関・機構との協力協定に基づいて設けられるものと説明している。応募者は、関係する国際機関および機構に応募しなければならないとされている。

出願ガイドの表の記載

「中国政府奨学金出願ガイド」の第1節(III)にある「Scholarship Programs」の表で、長城プログラムに当たる行の内容は次のとおりである。

項目 表の内容
対象者 発展途上国の学生および研究者
支援区分 大学院生、普通進修生(General scholar)、高級進修生(Senior scholar)
出願受理機関 申請者の本国のUNESCO国内委員会(National Commission for UNESCO)

公式文書の内容

ページの概要

ページの最終更新日は2026年6月26日である。ページは、発展途上国の人材育成と能力開発を目的として、ユネスコと中華人民共和国政府が、2025-2026学年度に本科(学士)および大学院の各分野で高度な研究を行うための奨学金75件を共同で支援すると記している。そのうち27件が新規募集枠とされ、アフリカ、アジア太平洋、ラテンアメリカ、ヨーロッパおよびアラブ地域の135の発展途上国の加盟国の候補者が対象となる。

ページは、ユネスコがジェンダー平等、アフリカおよびSIDSに高い優先度を置いていることを挙げ、女性の候補者ならびにアフリカおよびSIDSの候補者に応募を強く奨励している。

研究の形態と期間

奨学金は、選定された中国の大学で実施される。対象は、大学院の学位課程を計画する学生および研究者と、割り当てられた指導教員の定期的な指導を受けて個人研究を行う研究者である。

候補者は、次のいずれかに応募できる。

  • 一年制の訪問学者プログラム(普通進修生または高級進修生)
  • 修学期間が2年から5年の修士課程または博士課程

授業は、選定大学の開講状況に応じて英語または中国語で行われる。中国語で行われる課程に応募する候補者は、研究または修学を始める前に一定水準の中国語能力を身につけているものとされている。

応募資格

ページは、応募資格として次の条件を挙げる。

  • 招請加盟国の国籍を有していること
  • 選んだ課程に定められた年齢、語学能力および学歴の要件を満たすこと
  • 選定大学の入学要件(学力、語学能力およびその他の関連基準)を満たすこと
  • 心身ともに健康であること

課程ごとの年齢、学歴および語学の要件は次のとおりである。年齢は2026年9月の入学時点で判定される。

課程 学歴 年齢(2026年9月の入学時点) 語学要件
一年制訪問学者・普通進修生(General Scholar) 高校卒業資格(high school diploma)を有すること 45歳を超えないこと 英語能力が必要。中国語で行われる課程の場合はHSK3級
一年制訪問学者・高級進修生(Senior Scholar) 修士号を有するか、准教授(またはそれ以上)の職位にあること 50歳を超えないこと 英語能力が必要。中国語で行われる課程の場合はHSK3級
修士課程 本科(学士)を有すること 35歳を超えないこと 英語能力が必要。中国語で行われる学位課程の場合はHSK4級
博士課程 修士号を有すること 40歳を超えないこと 英語能力が必要。中国語で行われる学位課程の場合はHSK4級

応募の手順

ページは、次の手順を示している。

  1. 「2026-2027年度 UNESCO/中国 共同奨学金プログラムの応募ガイドライン」(Application Guidelines)を読む。
  2. 自国のUNESCO国内委員会に、国内の応募手続きを問い合わせる。
  3. 中国政府奨学金情報システムで、添付書類とともにオンライン申請書を提出する。
  4. 2026年1月23日(金曜日)までに、オンライン申請書とすべての添付書類を、自国のUNESCO国内委員会に提出する。
  5. 国内委員会から推薦の通知を受けたら、オンライン申請書と添付書類をthegreatwall@unesco.orgへ送付するものとされている。
  6. 国内委員会は、推薦状と全応募書類を、遅くとも2026年2月10日(火曜日)までにUNESCOへ提出するものとされている。

手順について、ページは次の条件も記している。

  • UNESCOが受け付けるのは、国内委員会が推薦した応募のみである。
  • 推薦された候補者はそれぞれ、応募締切前に中国政府奨学金情報システムでオンライン登録を行わなければならない。
  • オンライン登録のない応募は、審査の対象とならない。
  • 不完全な応募、または締切後に提出されたオンライン申請は、審査の対象とならない。

現行版の応募には、入学前書類(pre-admission letter)が必要である。入学許可書、入学前書類または教授からの招請状を受け取っている場合は、それらをオンライン応募に添付するよう求められている。入学前書類には、留学生の入学担当部署が発行する入学前通知(pre-admission notice)や、大学または教授の招請状などが含まれることがある。

中国政府奨学金情報システムへの入力では、機関番号(Agency Number)として「00001」を、プログラム区分(Programme Category)として「Type A Application」を入力するよう求められている。機関番号を入力すると、対応する機関名としてUNESCOが画面に表示される。

応募書類

  • 応募書類は英語または中国語によるものとされている。
  • 英語・中国語以外の言語で書かれた原本は、原本とともに英語または中国語による公証付きの翻訳を提出するものとされている。
  • 英語・中国語以外の言語による応募書類は受け付けられない。
  • 最終学歴の卒業証書の公証付きの写しの提出が必要である。卒業証書の取得が見込まれる者は、代わりに在籍する教育機関が発行した在学証明を提出しなければならない。
  • 学位証書を未取得の見込みの卒業生も応募できる。その場合、大学が発行した公式の書面など、学業を修了したことを示す公式の証明を提出しなければならない。
  • 卒業証書および成績証明書を含め、英語・中国語以外の言語で発行された書類には、英語または中国語による公証付きの翻訳を添付しなければならない。
  • 応募には一般旅券を提出しなければならない。公用旅券や外交旅券を使って応募することはできない。

語学能力の証明について、ページは次のとおり記している。

  • 英語で行われる課程に応募する候補者は、IELTSやTOEFLなど国際的な英語能力試験の証明書を提出するものとされている。
  • 国際的な英語能力証明書を提出できない場合は、認定された語学機関または語学教師が署名および押印したUNESCO Certificate of Language Knowledge(Annex IV)を提出しなければならない。
  • 中国語で行われる課程に応募する者は、応募する課程が求める有効なHSKの成績報告を提出しなければならない。

外国人体格検査表(Foreigner Physical Examination Form)について、ページは次のとおり記している。

  • 英語で記入された外国人体格検査表を提出しなければならない。
  • 健康診断は、外国人体格検査表に記載された全項目を対象としなければならない。
  • 記録が不完全である場合、担当医師の署名、病院の公印または申請者の封印済みの写真を欠く場合は、無効とみなされる。
  • 検査結果の有効期間は6か月である。

選考と結果

UNESCOは政府間機関としての性格上、個人の応募を受け付けない。国内委員会が承認した応募のみが審査の対象となる。教育機関その他の団体は候補者を推薦できず、推薦は国内委員会が行わなければならない。

招請加盟国の国内委員会が、資格のある候補者を選び、その応募書類の写しをUNESCOへ送る。奨学生の選考は、関係する中国の大学が行い、中国側の当局とUNESCOが承認する。その際、ジェンダー平等と多様性を考慮する。選ばれた奨学生の国内委員会には、UNESCOが通知する。

選考では、学歴およびその他の資格要件が、UNESCOによる審査の主要な基準である。個々の大学および課程が定める基準に従い、受入機関は課外活動を、さらなる学術的評価において考慮することがある。

採用された候補者には、UNESCOが公式の授与書(award letter)で結果を通知する。2026年8月15日までにUNESCOからの通知を受けない候補者は、申請が採用されなかったものと見なすものとされている。

日程

この版の日程は、次のとおりである。

  • 2026年1月23日(金曜日):候補者が自国の国内委員会に応募書類を提出する期限
  • 2026年2月10日(火曜日):招請加盟国がUNESCOへ推薦を提出する期限
  • 2026年8月15日:候補者への通知の期限

ページは、締切に間に合うよう、国内委員会が国内で事前選考を行う時間を確保するため、候補者は2026年1月23日までに国内委員会へ応募するものとされていると記している。

奨学金の更新と家族

現行の枠組みおよび規則では、同じUNESCO奨学金プログラムの下で奨学金を更新または延長することはできない。奨学生が中国での研究を、CSCによる他の奨学金または外部の支援者など、別の資金で続けることについて、UNESCOは異議がない。追加の修学年数が必要な場合は、できるだけ早く受入大学およびCSCに相談するよう案内されている。

UNESCOも中国政府も、奨学生の配偶者または扶養家族に対する経済的支援や宿泊施設を提供しない。

関連用語

出典

確認日:2026年10月10日・11日

本項目は非公式のまとめであり、法律や出入国に関する助言ではなく、文中に挙げた機関が発行したものでもない。内容が異なる場合は、公式文書と、あなたの手続きを担当する機関の指示が優先する。

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